10月11日(日)
5:50昨夜の雷雨は嘘のように晴れて、気持ちのいい朝日を見ることができた。昨晩遅くにやってきたバイカーは、見晴らし棟の中で夜を過ごしたのだろうか。よく寝られたんだろうか?すでに出発の準備を終えていた。
昨日調達したホワイトガソリンを入れ、コールマンに火をつけた。コールマンを使ったのは子どもたちとキャンプをしたのが最後。10数年ぶりなのに全く時間の経過を感じさせずに着火。勢いよい火は、1Lの水を数分で湧かしてしまった。カップラーメンとコーヒーを淹れる。寝るときは熱くて寝苦しかったのに、2時頃にフリースとズボンを穿き、3時頃にはシュラフを2枚重ねにしてかぶった。暖かい飲み物は、冷えた体に心地よい。ドリップのコーヒーも家で飲めば当たり前のあじがするが、アウトドアーで手間をかけて飲むコーヒーは、贅沢で格別な飲み物。
体が温まったところで、次の目的地白神高原(十二湖)に向かう。金木までは昨日のルートを遡る。途中芦野公園にある「駅舎」を見学。以降、日本海沿いの道を千畳敷鰺ヶ沢、深浦など有名な景勝地をながめながら、JR五能線と交差平行しながら走る。途中単線の五能線は、国道と何度も交差し踏切を越える。いつか列車に乗りこのあたりを散策したい物である。途中白神入り口付近のローソン8:24で、おにぎり2個、レモンウォーター調達。
◆駅舎

千畳敷

10:00白神着。



王池につきその周りの遊歩道を散策。その後まっぷるに青池だけは見た方がいい。と書いてあったのを思い出し一番奥の駐車場へ。400円也。鶏頭場の池〜青池とコースが続く。青池は落ち葉が浮いて肝心の倒木が水中に沈んでいるのが見えない。上の散策路の奥から見ることができたが、ここまでは一般の観光客は入ってはこない。遊歩道は崖っぷちでも柵があるわけではないので、こんな足下が悪い日は、一歩間違うと転落の恐れがある。トレッキングシューズの必要性を感じた。来る途中で突然降ってきた雨も、散策中は日が差すほどに回復。また雨が落ちてきてもブナの原生林の森の中では、ぱらぱらと音はすれども下までしたたるには時間がかかるようである。足下の散策路が落ち葉の絨毯でふかふかしていたり、虫が木の樹皮の隙間に頭を突っ込んだまま休んでいたり、忘れていた子供心と、自然の営みを十分に感じることができた。天候がよく時間に余裕があれば、全部をぐるりと回ってみたい。沸壺の池に降りる途中で、右膝に痛みが走る。久しぶりに痛い。昔息子と泉ヶ岳を走って降りてから膝に故障ができたようである。普段は何ともないのに、これでは山歩きは難しいかも。ストックが必需品かもしれない。
森の物産展キョロロでお土産購入。
車中で食事を済ませ、12:00出発。同じ道を帰るのは芸がないので秋田県能代経由で帰宅。途中八郎湖SAで見晴台に上る。200段以上の階段を一気に駆け上る。遠くに男鹿半島が見える。右手の山の上には、10機ほどの風力発電が並んでいる。先日の下北半島でも十数機の発電機を目撃。なんとか写真に納めたいと思ったが、うまく撮れる場所が見つけれずに断念した。その真っ白なプロペラが、風でゆったりと回る姿はなかなか勇壮である。そのうち間近で見てみたい物である。
今回も途中二重の虹(ダブルレインボウ)を見ることができた。

2日の走行は980キロほど。